コレクションの作成と管理
ここでは、コレクションの作成(追加)方法と管理について説明します。
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コレクションとは
コレクションとは、検索対象データや設定ファイル、プラグインプログラムなどを保管・管理する単位です。コレクションごとに転置インデックスが作成されます。コレクションは、データベースのテーブルに相当します。
Apache Solrには「コア」という概念があります。「コア」は個々のApache Solrインスタンスを指します。Standalone構成のSolrでは、コアとコレクションは同じと考えることができます。
SolrCloud構成では、1つのコレクションが複数の論理シャードに分割される場合があります。コレクションの作成時、シャードの数とレプリケーションファクターの数の指定の仕方により、負荷分散させたり耐久性を高めたり(またはその両方)することができます。
コレクションの追加方法
KandaSearchのインスタンスには、複数のコレクションを追加できます。追加できるコレクションの数に制限はありません。
コレクションの追加方法は以下の通りです。
- KandaSearchへログインします。
- プロジェクトの一覧画面より、対象のプロジェクト名をクリックします。(プロジェクトの一覧を表示させるには、画面左上のKandaSearchのロゴをクリックします)
- プロジェクトのオーバービューよりコレクションを追加する対象のインスタンス名をクリックします。
- インスタンスビューの左サイドメニューより「コレクション」をクリックします。
- 「コレクション」画面内の「+コレクションを追加する」をクリックします。
表示されたダイアログボックスより、以下の2つのいずれかの方法でコレクションを作成します。
新規作成
「新規作成」タブでは、Apache Solrの基本設定を使用してコレクションを作成できます。
コレクションを作成後は、「コンフィグ」や「ファイル管理」より各設定ファイルを直接編集したり、エクスポート(以下のセクションで説明)後にローカルPC等で編集を行い、インポート(以下のセクションで説明)するなどの方法でコレクションを完成させます。
作成方法は以下の通りです。
- 「新規作成」タブを選択します。
- コレクション名を指定します。コレクション名には、1文字から15文字までの半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)、ドット(.) が指定可能です。ここで指定する文字列は、コレクションへアクセスする際のURLの一部に使用されます。SolrCloud構成の場合は、ノード数を上限値としたシャード(シャード数)とレプリケーションファクター(レプリケーション数)を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- コレクションの作成に成功すると、「コレクション」画面の一覧にコレクションが追加されます。
インポートによる作成
「インポートによる作成」タブでは、拡張機能ライブラリーよりダウンロードしたコンフィグ設定のzipファイルや、自作のコンフィグ設定のzipファイルをインポートしてコレクションを作成することができます。
作成方法は以下の通りです。
- 「インポートによる作成」タブを選択します。
- zip形式で作成されたローカルPC上のファイルを破線枠内にドラッグ&ドロップするか、破線枠内の「ファイルを選択」をクリックしファイルを指定します。
- コレクション名を指定します。コレクション名には、1文字から15文字までの半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)、ドット(.) が指定可能です。ここで指定する文字列は、コレクションへアクセスする際のURLの一部に使用されます。SolrCloud構成の場合は、ノード数を上限値としたシャード数とレプリケーション数を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- コレクションの作成に成功すると、「コレクション」画面の一覧にコレクションが追加されます。
補足事項
- 指定するzipファイルサイズには上限(15MB)があります。
コレクションを管理する
「コレクション」画面では、追加済みのコレクション管理のための以下の管理操作を行うことができます。
- 追加済みのコレクションの一覧 - コレクション名や各種の操作ボタンが表示されます。SolrCloud構成の場合は、シャード数とレプリケーション数も表示されます。
- コレクションのURLをコピーする(メモアイコン) - Solr API等で利用する「外部からコレクションへアクセスするためのURL」をクリップボードにコピーします。
- リーロード(読み込みアイコン) - コンフィグや類義語辞書の再読み込みができます。リロードするには、「コレクションのリロード」ダイアログボックスで「確認」をクリックします。
- その他のアクション - インポート、エクスポート、ドキュメントの削除、コレクションの削除を行うことができます。(以下で詳細を説明)
インポート
「その他のアクション」の「インポート」より、インポートによるコレクションのコンフィグ設定の上書きができます。
インポート方法は以下の通りです。
- 操作対象コレクションの「その他のアクション」から「インポート」を選択します。
- 「コレクションにインポート」ダイアログボックスが表示されますので、zip形式で作成されたローカルPC上のファイルを破線枠内にドラッグ&ドロップするか、破線枠内の「ファイルを選択」をクリックしファイルを指定します。
- 「configディレクトリを削除する」のチェックボックスをオンにすると、インポート前に現在のコンフィグディレクトリを削除します。新しいデータでクリーンな環境を構築する際に利用します。
- 「インポート完了後に自動的にリロードする」のチェックボックスをオンにすると、インポート後にコレクションのリロードを行います。
- 最後に「確認」をクリックします。
補足事項
- 指定するzipファイルサイズには上限(15MB)があります。
- インポート操作の完了後に、データを元に戻すことはできません。
エクスポート
「その他のアクション」の「エクスポート」より、コレクションのコンフィグ設定のエクスポートができます。
エクスポートを行うには、操作対象コレクションの「その他のアクション」から「エクスポート」を選択すると、直ちにエクスポートが始まります。
ドキュメントを削除する
「その他のアクション」の「ドキュメントを削除する」より、コレクション内のすべてのドキュメントを削除できます。
ドキュメントを削除するには、操作対象コレクションの「その他のアクション」から「ドキュメントを削除する」を選択します。
「コレクションドキュメントの削除」ダイアログボックスが表示されますので「確認」をクリックします。
補足事項
- ドキュメント削除操作の完了後に、データを元に戻すことはできません。
- ドキュメントは、Solr APIを利用して削除(一括削除や特定ドキュメントの削除)できます。
削除
「その他のアクション」の「削除」より、コレクションを削除できます。
コレクションの削除方法は以下の通りです。
- 操作対象コレクションの「その他のアクション」から「削除」を選択します。
- 「コレクションの削除」ダイアログボックスが表示されます。「ディレクトリを削除する」のチェックボックスをオフにすると、コンフィグ設定が保存されたフォルダは削除されずに残ります。SolrCloud構成の場合は、「ZooKeeperからコレクション関連データを削除する」チェックボックスによる指定も可能です。
- 「削除」をクリックするとコレクションが削除されます。
補足事項
- 削除操作の完了後に、データを元に戻すことはできません。